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現代社会で多くの人が悩む「脳疲労」。頭が重い、集中力が続かないといった症状の裏には、脳の過剰な働きが隠れています。特に注目されるのが「デフォルトモードネットワーク(DMN)」との関連性です。このネットワークが適切に働かないと、脳は休むことができず、疲労が蓄積します。本記事では、脳疲労の原因やDMNとの関係、さらに脳をリフレッシュさせる具体的な方法を解説します。

1. 脳疲労とは

1-1 脳疲労の主な症状

脳疲労とは、脳が過剰に働いた結果、集中力や記憶力が低下し、気分の落ち込みや頭痛といった症状が現れる状態です。特にデスクワークやスマートフォンの長時間使用が要因になることが多いです。また不安や後悔を繰り返し考えること(反芻思考)も脳疲労に関連か強いと言われています。

1-2 なぜ脳疲労が問題になるのか

脳疲労を放置すると、自律神経が乱れ、慢性的なストレスや不眠を引き起こします。眠れない間にさらに考え事が増えたり、これがさらなる脳疲労を招き、悪循環に陥ることが懸念されます。また脳の休ませ方を知らないと、休んでいるつもりでも脳に疲労が蓄積し、集中力の欠如、イライラ、注意散漫になるなどの症状が出てきます。

2. デフォルトモードネットワークって何?

2-1 デフォルトモードネットワークの役割

DMNは、脳が”意識的な活動をしていない時”に活発になる脳内ネットワーク(内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、下頭頂小葉などから構成される脳内ネットワーク)です。何もせず、ぼんやりしている時に働き、記憶の整理や自己反省、未来の計画を立てるといった機能を担っています。脳の消費エネルギーのうち60~80%を占めるとも言われています。

2-2 DMNが乱れるとどうなるのか

ぼーっとしているのになんだか疲れるといった場合、DMNが過剰に働いている可能性があります。DMNが過剰に働くと、脳が「休むべきとき」にも活動を続け、ぼーっとしているつもりでもどんどん疲労が蓄積します。意識が過去や未来にばかりいってしまい、不安や後悔等、ネガティブな思考に囚われやすくなるのも特徴です。意識を集中しなくても行える活動をしていると、悩みや片付いていない仕事に意識がいってしまい、ぐるぐる同じことを繰り返し考えてしまうことはありませんか?不快なことに意識、思考が留まると脳が疲れてしまいます。

3. 脳疲労解消法

3-1 【歩行瞑想】

瞑想やマインドフルネスは、DMNの過剰な活動を抑える効果があります。瞑想にも様々な瞑想があります。ここでは【歩行瞑想】をご紹介します。歩きながら手足の筋肉や、関節の動き、地面と接触する感覚や、体重移動の動きに意識を持っていきます。スピードは自由ですが、初めはゆっくり行うことをおすすめします。普段歩く際、歩くことに集中しなくても歩くことができます。今動いている体の感覚に意識を向けながら歩くことで、運動によるリフレッシュと瞑想による脳の休息が期待できます。気づくと考え事をしていると感じる方は、周囲の危険がないところで試してみてください。

3-2【ラベリング】

繰り返し同じことを考えている、何度も雑念が頭に浮かぶ際は【ラベリング】も効果的。【ラベリング】は名前をつけること。いつも頭に浮かぶ雑念や思考に名前を付けます。「おっ会議不安ちゃんまた頭を占領しているな」と名前をつけると、頭に浮かんでいることに気づきやすくなり、その思考と距離をとることができます。また、なんでこんなに出てくるんだろうと由来を探ってみてもいいです。これに不安を感じていたのかと分かると、漠然と大きく感じていた不安が小さくなります。ぐるぐる思考になり易い方は試してみてください。

まとめ

皆さんはしっかり休みがとれていますか?もしかしたら脳は働きすぎかもしれません。ぼーっとしている時間や、休日があっても、実はしっかり休めていないかもしれません。脳、体から出る疲労のサインを無視せず、質の高い休息をとりましょう。リラクゼーションは心地いい感覚に集中するのに最適です。体のメンテナンスをしながら、一緒に脳疲労もケアしましょう。体、心の疲労、ストレスケアのご相談も可能ですので、ご来店の際にはお気軽にご相談下さい。

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